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別れても (別れたからこそ?) 最高のパートナー♪

「食欲の秋」 ということで食べ物の話題が続きましたので、今日は 「芸術の秋」 にフォーカスいたします。

10月2日には、久しぶりのコンサート出演予定♪
それに向けて自宅練習中の曲の1つは、チャイコフスキーの名曲 「ピアノ協奏曲第1番」 です。

壮大で大変印象的なあの出だしのおかげで、その部分だけは知っているという方も多いことでしょう。
でもこの曲は、大好きな人と苦手な人にはっきり分かれるらしい・・・
チャイコフスキーが最初にに友人に聞かせた時にも、思い切りけなされたらしいです。

わかりやすく情緒的なメロディーや、民謡をベースにした心揺さぶられるリズム、ものすごい高揚感を得られるエンディングなど、多くの人にとって、チャイコフスキー作品には好ましい要素がてんこ盛り。

一方嫌いな人からは、甘ったるいメロディー、ただの自己陶酔・・・と厳しい言葉が並ぶようです。
まあ、人の好みはそれぞれですからね~


いつもの通り、ヘッドホンで YouTube 先生に合わせて練習開始!
他の楽器の音も聴きながら曲の構成に慣れ、テンポの変化を知るためにも、この方法がおすすめよ。
速すぎてついていけない部分は楽譜だけ目で追って、後でゆっくり練習します。

様々な演奏を、自由に聴き比べることができる時代に感謝♪
おおっ!と思ったのは、シャルル・デュトワ Charles Dutoit が指揮、まだ30代半ばだったマルタ・アルゲリッチ Martha Argerich がソリスト、というバージョンです。


実はこの2人は1969年に結婚していて、1974年には日本で夫婦共演の予定でした。
ところが、夫婦喧嘩のためアルゲリッチが一方的に公演をキャンセルし、帰国してしまったそう。
(どうやら、デュトワの浮気が原因だったらしい・・・)
娘もいたのに、結局2人はその後離婚することになりました。

アルゼンチン出身、情熱的で気性の激しそうなアルゲリッチが怒ったら、デュトワはたじたじだったことでしょうね。

それでも、その後2人は和解したようで、上の動画は離婚の翌年である1975年 (偶然、この曲が誕生してからちょうど100年!) のコンサートです。

かなりテンポの速いアルゲリッチのピアノを、巧みに操るデュトワは、さすが元夫!
でも、「全部あんたの思い通りってわけにはいかないわよ」 というアルゲリッチの主張も、時々垣間見えるかも。。。

豊かな髪、キスしたくなるような形の良い唇。 鍵盤の上を自由自在に動き回るしなやかな指。
指揮しながら、「この指が、かつては俺の体を・・・」 なんて妄想に浸らなかったかしら (笑)

演奏が終わった後、デュトワがアルゲリッチの頬にチュッとキス。
尊敬と愛情を込めてお互いに手を取り合う場面には、ぐっときます。

デュトワもまだ魅力的な30代で、愛の言葉を耳元で囁くのがいかにも上手そう。
ステージ上ではとてもお似合いに見え、最初に動画を観た時には、あれ?この時はまだ夫婦だったっけ?と思ったほど。

離婚後も、何度も共演している2人・・・コンサートの合間には、プライベートな話をすることもあるのかしら。
どちらも数回の結婚と離婚をくり返し、情熱の赴くままに自由に生きている感じです。
それもお互いに認め合った上で、音楽の神様に導かれて深~い所で理解し合っているのでしょうね。


そして2人共それぞれ年を重ね、同じくチャイコフスキー 「ピアノ協奏曲第1番」 を共演している2014年の動画も見つけました。
若手音楽家の育成のために毎年スイスで開催される、ヴェルビエ音楽祭 Verbier Festival で、ヴェルビエ祝祭管弦楽団 Verbier Festival Orchestra をバックに演奏しています。

すっかり銀髪になってしまったものの、アルゲリッチは若い時から髪型が変わりませんね。
相変わらず情熱的なピアノですが、テンポはだいぶ落ち着いています。

すぐ下のは、3分足らずの短い動画です。


フルバージョンはこちら。

1975年には、どこか挑み合うような感じも見受けられたのに、70代になった2人にはもうしがらみも何もなく、お互いを労わり合い、人生を称え合うような温かさがあります。

若い時は頬にチュッでしたが、この時はアルゲリッチのおでこと右手にチュッ!でした。
終わってからも、2人で肩を抱き合いながら退場・・・ こういうの、いいな~♪

アンコールの、シューマン 「子供の情景~異国から」 にうっとりのデュトワの表情は、優しさに満ちています。



デュトワは、NHK交響楽団の常任指揮者を務めていたこともあり、日本びいきとして知られています。
フランスの作曲家の曲を得意とするので、フランス人と思い込んでいましたが、スイス生まれだそう。

このブログで以前ご紹介した、「死ぬほどヘタクソなボレロ」 (ブログ記事はこちら) の指揮もしています。
彼の名誉のために付け加えておくと、オリジナルの名演奏の映像だけを誰かが勝手に使用し、どこかのアマチュア (学生かな?) のとんでもない演奏を重ねたものなのですけどね。

ちょっと心が沈んだ時には、これを聴けば笑わずにはいられなくて、すっかり元気になるかも。。。
特に、腹筋崩壊確実の 「瀕死の象」 はおすすめです!

ボロロ with デュトワの差し替え動画はこちら

今日はチャイコフスキーの曲の解説というより、演奏者についての雑談で勝手に盛り上がってしまいました。
さて、私も妄想に浸っていないで、もっと練習しなくちゃ♪



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